私のからて道

38歳サラリーマン空手家が、ゆるっと日々の稽古や空手について考えたことを綴ります。

7月5日(土) 千葉稽古会(山城先生指導)

先々週の一般講習会に続き、山城美智先生が千葉稽古会に指導に来てくださいました。

いつも4,5人で稽古している千葉稽古会ですが、この日ばかりは関東一円の会員が集結し、20名を越える多人数での稽古となりました。

そしてその内容も…どこまで書き記していいのかはわかりませんが、これまでより明らかに一歩を踏み越えた実戦的な稽古内容となりました。

 

・押し合い

通常の押し合いと柔らかい押し合いから。通常の方は、押された時に胸で受けてしまい、上半身が起きてしまう癖があったのを、萩原さんに指摘いただく。柔らかい方は、支部長に左右に大きく回すこと、前後の移動(踏み込みとバックステップ)を大きくすること、そして受ける際の手の挙動について指導頂きました。…、がまだちょっと理解しきれていないですね、もう少し練習したいところです。

 

・突き合い

基本の突きを更に発展させた、競技用アレンジの突きを三種類。

競技で頑張ってきた人間が、年齢を重ねると勝てなくなってくる。多くのベテランはウエイトトレーニングで威力に頼るが、ウエイトでは突きの威力は上がらない。必要なのは手数とスタミナ。逆に筋量を増やすことで、力みが多くなり、スタミナも失いやすくなってしまうという負のスパイラルに陥っている。

という先生の言葉が印象的でした。

そして、新しい三種の突きで胸を打ち合い…フルコンでそれなりに身体は鍛えているつもりですが、山城先生はじめ沖拳会の強者の皆さんの威力に、大胸筋が悲鳴を上げました笑(まだ少し痛いです…)

重心を前に置いたら手が出なくなる。重心を後ろに残した状態で、手が前に出る。

クロールの動きで手を回してみると、確かに指先が少し前に出る、(肩甲骨が動くと、手が伸びる)という動きの検証が印象的でした。 

 

・三種の受け

受けはあまり練習していなかったので、他の方をチラチラ様子見しながら(笑)

 

・受け(ジャブに対して)

ローキックに対して、カットして入って三連打。最初の二発はショート、三本目で捻る突き。突きを三本重ねるときには、同じ位置で打たないように。必ず距離を変える。

ジャブの連打に対して、左で受けて、線を外して入る、受けて(巻き取って)右の捻る突きを返す動きを繰り返し。距離、誘い、人の感覚や生理的機能を理解して戦うこと重要性を感じました。基本、顔面向けの技術ですが、フルコンルールの場合の応用編まで解説していただき、イメージが湧きました。

 

・背中の鍛え

二種類のみ。1つ目の鍛えと、捻る突きの関連性を教えていただきました。2つ目については、最近先生がよく仰っている、両手より片腕の方が力が出る、という力の使い方との関連性について。一つ一つの動きは同じでも、多層で意味が含まれている点に、稽古の面白さ、奥の深さを改めて感じます。

 

・型(ナイファンチ)

最後は、四人一組で全員の型をチェック。

私の組は、両手を重ねるところで、離さないように(肩を使わないように)という点を指摘頂きました。

 

これまで、どうしても空手の技術は断片的には使えるものの、フルコンルールではそのままは使えないのではないか、とか視野の狭い捉え方をしていました。

ただ、先生の「私から見たら伝統も総合もフルコンも皆同じ」という視座の高い捉え方に、目からウロコが落ちたように感じます。たしかに、本質は同じで、枝葉の違いに気を取られていただけなのかもしれません。

また、明日からの稽古が楽しみになりました。山城先生、支部長はじめ関東沖拳会の皆さん、ありがとうございました!

 

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